がん検診について

がん検診全般

がん検診はがんを早期に発見し、早期に適切な治療を行うことで、がんにより死亡する可能性を減少させる確実な方法です。お住まいの市町では健康増進法に基づき、胃がん、肺がん、乳がん、子宮頸がん、大腸がんの5つのがん検診を実施しています。ほとんどの市町では、がん検診の費用の多くを公費で負担しており、一部の自己負担で検診を受けることが出来ます。

胃がん検診

胃がんは特に日本人に多いがんで、部位別死因は2位ですが、罹患率はトップで患者数が最も多いがんです。特に男性は喫煙等の理由により女性よりもかかりやすいとされています。
胃がん検診は「胃X線検査(バリウム検査)」と2016年4月より追加された「胃内視鏡検査(胃カメラ)」があり、福井市の場合、50~74歳までの方はどちらか一方を選択しての受診となります。

X線検査(福井市の場合)

【対象年齢】

40歳以上

【検診間隔】

2年に1回

【自己負担金】

1,000円

内視鏡検査(福井市の場合)

【対象年齢】

50~74歳

【検診間隔】

2年に1回

【自己負担金】

3,000円

肺がん検診

肺がんはがんの中でもかかる人が多く、40歳代から増えはじめ、50歳代から急激に増加します。治りにくいがんの代表であり、また早期の肺がんは症状がほとんどありません。そのため、定期的に検診を受けることが大切です。
肺がん検診は胸部X線検査の他、問診の結果、喫煙指数(1日の喫煙本数×年数)が600以上の方、また6ヶ月以内に血痰のある方には喀痰細胞診を併用して行います。

【対象年齢】

40歳以上

【検診間隔】

年1回

【自己負担金】

500円

乳がん検診

乳がんは女性のかかりやすいがんの第1位です。初期の乳がんには自覚症状はほとんどなく、乳房のしこりや分泌物など、普段から自分の乳房に関心を持っていないと気付かないことが多く、気付いた時にはかなり進行していることもあります。そのため、日頃からの自己触診と定期的な乳がん検診を受けることが大切だとされています。
乳がん検診は乳房X線検査(マンモグラフィ)を行います。

【対象年齢】

40歳以上の女性

【検診間隔】

2年に1回

【自己負担金】

1,000円

子宮頸がん検診

子宮頸がん検診は女性特有のがんとしては乳がんに次いで罹患率が高く、特に20~30代の女性に急増しています。初期症状がないことが多く、発見が遅れると治療のために子宮を摘出しなければいけなくなることもあるため、特にこれから妊娠、出産を希望する女性はぜひ検診を受けましょう。
子宮頸がん検診は視診、内診、子宮頚部の細胞診を行います。

【対象年齢】

20歳以上の女性

【検診間隔】

2年に1回

【自己負担金】

1,000円

大腸がん検診

大腸がんは女性のがん死因の第1位です。早期に発見できれば高い確率で完治が見込めますが、自覚症状がほとんどないため、定期的な検診を受けることが大切だとされています。
大腸がん検診は便潜血検査2日法(自宅にて専用容器に2日分の便を採取)を行います。

【対象年齢】

40歳以上

【検診間隔】

年1回

【自己負担金】

500円